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成婚率はあくまでも単なる数値

成婚率は言ってみれば予備校の合格率

挑戦的に書いてはみましたが、多くの結婚相談所などの婚活サービスを提供している会社では、 この成婚率というのが書かれているところが多いです。特にこの数値が高い場合は猛アピールするところもあります。
この成婚率というのはどういうものかというと、その名の通り、実際にそのサービスに入会した人の中で、 どれくらいの人が実際に結婚まで至ったかというのをあらわしている数値になります。

ユーザー満足度○○%。といった数値、返品率が驚きの○%といった事と同じようなイメージをして頂ければわかりやすいかと思います。
こういった具体的な数値を見せてもらえることによって、ユーザー側としては、 まず安心感がありますし、それだけ成功者がいるのなら自分も…と思えるように背中を押してくれることにも繋がります。

最初に、予備校の合格率と一緒。という事を書きました。
これはどういう事かというと、予備校の合格率というのは、実際には滑り止めのみに合格した人、 合格したけれども進学していない人というのも実際には含まれている事が多いのです。
最も希望していた大学、希望していた学科に仮に受かっていなかったとしても、 他で合格をしているならば、合格率は上がる事になるのです。

そもそも成婚率にはベースとなる基準がない

成婚率は予備校の合格率と同じと書いてきましたが、 同じように結婚相談所など婚活サービスにおける成婚率というのも実際には色々とあいまいな部分が多々あります。
その1つに、成婚率の算出方法として、決まっているルールがないという事です。
成婚率はデータとしてユーザーを惹き付ける重要な要素になってきますから、 競合他社より低ければ意味がありませんし、なんとかしてそこよりも高い数値を弾き出すために、 計算方式を独自で作り出したりしているところもあります。

例えるなら、映画の全米No.1と同じです。
全米No.1映画が非常にたくさんありますが、あれは「オープニング3日間の導入員数」や 「女性主演映画の初日の動員数」といったおまけが色々ついているのです。
また、言ってみれば、その成婚率が正しいのかというのは、 実際に内部のデータが公開されているわけではないので、証明されているわけでもありません。

もちろん、全ての成婚率が嘘というわけではありません。
ほとんどの業者がしっかりと弾きだしています。
ここで言いたいのは、成婚率はあくまでデータの1つとして考えるのであって、成婚率が高いから ここなら大丈夫。という結果には繋がらないという事です。

実際問題、成婚率が非常に高いところですらなかなかうまくいかない人も出てきますし、 成婚率が低いところでもスムーズに結婚へ至る人と言うのは当然出てきます。
データはデータとして判断基準の1つにして、可能ならどういう基準でその数値が出されたのかを確認して、 他のデータなども参考にした上で、利用するかを判断していくように心がけましょう。