未婚女性の婚活事情|婚活ケーススタディ|街コン基礎知識を始めとした情報サイト【街コンクリニック】



婚活クリニックロゴ



トップページ » 婚活ケーススタディ » 未婚女性の婚活事情

未婚女性の婚活事情

未婚女性の現実

そもそもどれ位の割合の男女が結婚していないのでしょうか。
50歳になった時点で未婚である比率を「生涯未婚率」と呼びますが、この生涯未婚率が急速に高まっています。国勢調査(総務省統計局)によれば、1980年~2000年の20年間でなんと5倍以上に増えています。2005年時点で女性の生涯未婚率は7.2%となり、今後の見通しでは2050年に16.8%になると推計されています。

また、2007年段階の人口動態統計(厚生労働省)によると、女性の平均初婚年齢は28.3歳という結果があります。 未婚女性の割合をさらに細かくみていくと、2005年段階の国勢調査(総務省統計局)によれば、
30代前半(30~34歳)で32.0%
30代後半(35~39歳)で18.4%
40代前半(40~44歳)で12.1%
という調査結果です。
30代前半では約3割が独身、30代後半でも約5人に1人は未婚という実態です。

女性は晩婚化の一途を辿っている

正直、未婚率が上昇しているのは知っていましたが、右肩上がりに急上昇しているこの調査結果を目の当たりにすると危機感が増します。
国勢調査や人口動態統計はインターネットで閲覧できますので是非一度、現実をご覧になってみてください!
確かに周りを見渡してみると男女共に未婚者が増えていると実感できます。ワタシも決して人ごとではないのでこうして婚活中なのですが・・・!調査結果を反映してか30代前半の友人や職場の同僚もやっぱり3人に1人以上は独身かな?という実感です。

さて、この未婚傾向ですが男女で若干事情が違うようなのです。こちらも統計によると、男性は若くして結婚する(早婚組)と、なかなか結婚しない(晩婚組)の二極化が起こっていますが、女性は確実に晩婚化の一途をたどっているようなのです。

結婚に対する感覚は男女で異なる

ではなぜ、女性全体が晩婚化といった現象が起こるのでしょうか。それは、男性よりも女性の方が結婚を決意するにあたって非常に複雑な事情があるからだと推測されています。
女性の結婚には「結婚後も仕事を続けるかそれとも家庭に入るのか?」「子供は産むか産まないか?出産するなら年齢のタイムリミット」が大きく関わってきます。

男性はむしろ結婚することで仕事上の社会的信用度も増すことから仕事に関してあまり考えなくてもよいと思いますが、女性にとって結婚や出産により仕事を手放さなければならないという可能性があるからです。特にある程度のキャリアを積んできた女性にとって、非常に決断しにくく悩ましい問題だと言えます。
仕事を持つ女性が増え、キャリアにマイナスが生じるとなると、結婚に慎重になるがゆえに年々晩婚化が進むのも理解できます。

女性を婚活に駆り立てる理由とは?

続いて、未婚女性たちはなぜ婚活に励むのかという問題です。
女性で独身主義者という方は男性よりもかなり少ないと思います。恐らく大多数の女性は結婚したくないというよりも「いい人がいたらすぐにでも結婚したい」と思っているのではないでしょうか。

しかし、いわゆる結婚適齢期(ここでは平均初婚年齢の28.3歳前後と考えます)に結果的にいい人と巡り合えず、結婚のタイミングを逃し未婚のまま・・・という女性の割合は30代前半で32.0%というのが現実です。
その女性達がこれから結婚するとなると年齢条件的にかなり難しくなります。なぜかと言うと、先述したように「結婚は実年齢との勝負」だからです。
さらに職場の男女比率が偏っていたり友人付き合いも薄かったりとなると、自分から積極的に手を打って出逢いの確率を増やさなければ(=婚活しなければ)、まず出逢うことすらできない状況になっているのです。

また、女性が結婚相手に求める条件も変わりつつあります。
10年前までは、『三高』(高収入、高学歴、高身長)が言われていましたが、ここ数年は『三低』(低姿勢、低リスク、低依存)が重視される傾向です。
とは言っても、依然と高収入男性の人気は高く、ハイステータス系のお見合いパーティーにはたくさんの女性が押し寄せているのが現実ですが・・・。
このように女性の意識が変化しながらますます婚活が活発化してきているようです。

婚活の目的が見えなくなっていることが結婚を遠ざける原因に!?

一般的な未婚女性は、生涯独身主義というよりも「いい人がいたらすぐにでも結婚したい」という方が大半だと思います。
ただ、この「いい人」の基準がシビアであるが故に、結婚を遠ざけてしまっている場合もあるようです。

では女性が考える「いい人」の基準とは一体なんでしょうか?
優しい・笑顔が素敵・イケメン・気が効く・性格的魅力がある・高年収・高級マンションで1人暮らし・ハイステータスな職業・長男でない??など・・・「いい人」と感じる基準は十人十色、千差万別だと思います。

ここで問題なのは「そもそも婚活の目的=生涯を通じて家庭を共に築いていける自分に合った結婚相手を見つけること」という本質が、「=相手の経済条件が自分の希望に見合うこと(自分がラクしたい?養われたい?)」という「経済条件」の部分がクローズアップして重要視されていることです。
中には、「夫が高収入ハイステータス系のイイ男であるという優越感に浸りたい」や「優秀な子供を産み育てたい」「絶対に専業主婦になりたい」ということまでが婚活の目的になりつつあります。

しかし、現実は年収600万以上の独身男性は東京都内でもわずか3.5%と言われています。
この数字だけでも女性が求めている男性が天然記念物並の価値があるという事がわかります。
さらに、もちろん全員が婚活している訳ではないでしょうから、婚活においてその相手と巡り合いカップルになる事は一体どれくらいの確率なのか・・・ワタシの余計な詮索かもしれませんし、その好条件の男性を見つけ出し結婚するのが「婚活の醍醐味」と言われれば、確かになんとも言えませんが!

・・・とはいっても、洞察力がある男性は「年収ステータスを目的に、自分の条件に乗っかろうとしている」という自己承認欲求の強い女性の心理をとっくに見抜いています。
やはり彼らが求めるのは自分と同レベルの意識を持ったパートナーのようです。
本来、条件先行で結婚したとしても情動が動かなければ相手に尽くせる訳はないのですが・・・しかし「そんな事十分承知して割り切っての婚活してンのよ!」言われれば、またまた身もフタもありません。

そんな競争率の高い男性には出逢うことすら大変なのですから「その出会いをしっかりとモノにする」のがなにより重要だと思います。
現代は「オットセイ社会」と呼ばれるように、人気のある男性に女性が一極集中する傾向にあります。特にエグゼクティブで高収入な男性と出逢うためには、その男性と釣り合う女性になるために魅力をアップさせなくてはならないのです。相手に求めているだけでは何も得るものはありませんし、自分本位で相手に迫るのはもちろんNGでしょう。
自分自身もある程度の収入としっかりとしたライフスタイルを確立し、逆に男性が身を任せられるような度量が広い女性を目指すのはいかがでしょうか。かつ、男性を尊重しているという姿勢のある、誰から見ても「自慢できる彼女」でアピールしてみましょう。
相手を理解し支えてあげたいという気持ちが、一番相手の気持ちを動かすのではないでしょうか?

前置きが長くなりましたが、要するに「ここまで1人で頑張ってきたのに今さら結婚相手は妥協できない!」と女性達が経済条件ありきで婚活に励んでいることが指摘されているのです。
自分の条件に見合った相手と巡り合うことが結婚の目的になり、「どんな相手とどういう家庭を共に築いていくのか?」という結婚の本質が置き去りにされている、ということが問題視されています。